ブックタイトル甲府工業高等学校同窓会誌2015

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概要

甲府工業高等学校同窓会誌2015

「 再  会 」昭和60年度 電子科2組卒業クラス代表幹事駒 田 健 嗣 「今日という日は、昨日亡くなった方のどうしても生きたかった明日」―インターネット上でふと見つけたのですが、折に触れ思い出し、自戒のことばとしています。昭和60年度卒業の我が電子科2組にも、すでに3名の物故者がいます。友の訃報に触れるたび、「死」というものが逃れがたく、現実的なものであることを痛感します。それは身内や知人のそれとは比べものになりません。同じ年齢であるという、一見偶然な結びつきの、極めて神秘的な部分に触れた気にもなります。気の置けない級友との交流は、安心しきってしまい、その気になれば、またいつでも会えるのだという気持ちにもさせます。しかしながら、クラス会で必ず話題になる彼ら3名との再会は現実的には叶いません。 48才という4回目の年男の年に、同窓会の当番幹事が回ってくるというのは、何とも絶妙な設定のようにも思えます。広告協賛金集めを相談するクラス会で、30年ぶりに再会を果たした友もいました。どこかしら当時の面影を残す級友も、私と同じく50才間近の年齢なのかと思うと何となく不思議な気持ちになります。旧交を温め、近況報告しながらも、知らず知らず話題は30年経っても色褪せない、高校当時の思い出話へと移っていきます。授業中の悪戯や部活動、先生方からの愛の鞭も今となっては良い思い出です。そういえば担任の穴見先生はいつ伺っても、物理準備室で気持ちよくお休みでした… 。 自分もいよいよ高校生の親になる年代になり、しかしながら、自分の高校生時代を差し置いて、息子に「しっかりしろ!」とはなかなか言えないものです。それでもやはりこれだけは伝えたいと思うもの、それは「技術者となる前に人間となれ」という信条のように思います。「人間」としていかにあるべきかを教えていただいた母校には、感謝の気持ちで一杯です。 最後に、母校甲府工業高等学校の更なる発展と、同窓会の皆様の益々のご健康・ご活躍を心よりお祈り申し上げます。広告協賛にご協力いただいた企業・個人・諸先輩の皆様、本当にありがとうございました。同 窓 会 会 員 だ よ り甲府工業高等学校 同窓会総会 2 0 1 5 041