ブックタイトル甲府工業高等学校同窓会誌2015

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概要

甲府工業高等学校同窓会誌2015

地域産業を支える  人材育成を使命として校長 斉 藤  与 平成2 7年度甲府工業高等学校同窓会総会、懇親会が、当番幹事の方々はじめ関係各位のご努力により、盛大に開催されますことを心よりお祝い申し上げます。また、日頃より母校の発展のため物心両面にわたり御支援・御協力を賜り、職員・生徒を代表いたしまして深く感謝申し上げます。 工業高校の使命は、専門技術をとおして地域産業界に貢献できる人材を育成することにあります。今、日本経済はリーマンショックや東日本大震災に遭遇し、円安、デフレが重なり大変厳しい状況にあります。そんな中、今後の日本の復興・発展には産業界の力が必要不可欠であり、工業高校の担うべき役割は計りしれないほど大きく、また、活躍の場は非常に多く存在していると言えます。本校では「質実剛健」「技術者となる前に人間となれ」を教育の柱とし、「ものづくり教育」「進学対応」「部活動の活性化」で全国レベル達成を目指す「スーパー甲府工業構想」の更なる推進を図り、この逆境に耐え得る「知」「徳」「体」を持ち合わせた「逞しい工業生」の育成を重点項目に置き、その目標達成のため生徒・職員一丸となって日夜文武両面に頑張っているところです。 昨年度の成果として第一に挙げるべきは、県下の高校に先駆けて、過去最短の11月下旬に就職内定率10 0%を達成できたことであります。少しは景気が上向きかけてきたとはいえ、まだまだ厳しい求人状況にもかかわらずこれを実現できたことは、生徒・職員の努力はさることながら、正に伝統の力と同窓生の御支援と御協力の賜と思っております。進学も山梨大学5名合格をはじめ、4年制大学5 0 名ほぼ全員が希望どおりの進路実現ができたことも大きな成果でありました。一方、生徒会活動では体育局が、県総合体育大会2年ぶりの総合優勝に挑みましたが惜しくも4位に終わり、来年こそはリベンジを誓い合ったところです。関東大会やインターハイには例年通り多くの部が出場し、期待に添う活躍をしてくれました。また、野球部も念願の甲子園出場こそ成りませんでしたが、春の県大会を9年ぶりに優勝し、着実に力をつけ、夏の選手権大会に向けて今年こその思いで、厳しい練習に取り組んでいます。文化局においても、放送部の15年連続全国大会出場、写真部の全国総文祭出場や吹奏楽部の県吹奏楽コンクール金賞受賞、西関東大会出場など顕著な活躍をみせ、各種コンテストや資格取得においても工業生の活躍は目を見張るものがありました。なかでも傑出しているのは、国家技能検定において、機械科の3年生が普通旋盤や機械検査において、県下初の2級に2名ずつ合格したことであります。しかしながら、唯一の心残りは、同窓生の皆様も大いに期待しておられた甲子園出場が、昨年度も果たせなかったことであります。本年度の「工業生」全般の活躍と共に、野球部の甲子園出場を成し遂げるべく、更なる精進を重ねていくよう強く願うものであります。 3年後の2 017年(平成2 9年)に学校創立10 0周年の記念すべき年を迎えます。同窓生の皆様方におかれましては、今後も母校への関心をより深めて頂き、一層の御指導・御鞭撻をいただくと共に、御支援・御協力のほうも宜しく御願い致します。最後になりましたが、本会と会員皆様方の御発展と御健康を心から御祈念申し上げ、挨拶とさせていただきます。004 甲府工業高等学校 同窓会総会2 0 1 5