ブックタイトル甲府工業高等学校同窓会誌2013

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概要

甲府工業高等学校同窓会誌2013

追憶電子科1組担任末木克典平成25年度甲府工業高校同窓会が開催されますことを、心からお祝申し上げます。又私どもお呼び戴き感謝しています、尚当番幹事さんご苦労様です。早いもので、もう30年になるのですね、これは私の教員暦より長い期間になります、今更いろいろな経験を積んだ中堅以上の皆様に先生だ生徒だも無いと思いますので、私が過去に有った事や、思った事を書いて見たいと思います。私は少し変わった経歴を持っていまして、教職に就く前に10年程電気関係の会社に勤務し、日本国内はもとより海外にまで足をのばして居ましたO 出張から帰ったとき私の下宿している部屋に他人が住んでいて驚いた事や、当時の飛行機はプロペラ機で乗り込んだとき、機内の傾斜が急な事、壁が金属丸出しで凸凹しており驚いた事など思い出します。(当時の飛行機は主輪は現在と同じ主翼の下ですが補助輸が運転席の下ではなく尾翼の下に小さな物がついて居ました)当時仕事をしていて気が付いた事は、技術家とはその人の持つ総合力だと思って居ました。例えば電気の技術者が電気の事しか知らないのでは駄目で、物理や化学時には人間の心理まで考えながら、修理や保守作業をしていました。なにせ作業をするのは自分一人で携帯も無い時代で、相談する相手もいません。もし部品がない材料が揃わないなどで大急処置もせず引き下がれば、その修理屋は役に立たないと云うレッテルが張られてしまいます。例えば在る僻地に居る舟から修理依頼を受け行った処、嵐で海水が漏れたらしくスリップリングが絶縁破壊を起こしていた、不良箇所を削り歯医者で入れ歯に使用する材料を譲り受け充填した事を思い出します。今ならそんな苦労をせずとも材料はどの家にも有りますけどね。又卒業生の中には会社の経営に携わる人もいると思いますので、僅かな経験しか有りませんが気が付いた事を書いてみます。人は3人以上集まると派閥を作り主導権争いをします。例えば社長派・常務派.00派です、彼等は常に正当性と自己弁護をしますが必ずしも正しいとは限りません。経営者は自分の目耳足や頭をフル回転し僅かな情報も自分で確認して行かないと気が付いた時には末期癌の如くに成る可能性が有ります。この様な原因で消えていった会社を幾っか見ています。又これは最近気が付いた事ですが、外部からのクレームに対し内部では庇い合い協力しあって穏便に済ます事しか考えていないようでした。クレームが経営陣に届かなくても良いのか疑問を感じました。特に海外工場生産においておやです。私は此の世の中は弱肉強食の世界で、会社は日夜利益を上げるため、場合によっては偽装利益を上げる為努力しています。余裕が有れば別ですが、無ければリストラも有れば会社も畳みます。次の仕事が見つかれば良いのですが、旨く行かなければ生活が成り立たなくなります。今回の幹事さんが学生の頃私がHRで昔の様に万を振り回し切った張ったは無いが、突然首になり次の仕事が見つからねば生活がなり立たなくなる話をしていましたが、当時はバブル景気にさし掛かった頃で先生なにを寝ぼけた事を云うと思っていたと思っています。今後は益々厳しい世になると思いますが、負けず、に頑張って下さい。皆様に幸有ることを期待しています。\く/\/甲府工業高等学校同窓会総会2013