ブックタイトル甲府工業高等学校同窓会誌2013

ページ
29/204

このページは 甲府工業高等学校同窓会誌2013 の電子ブックに掲載されている29ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

甲府工業高等学校同窓会誌2013

東電支部だより甲府工業同窓会副会長東電グループ支部長多々良1吉徳(E37)甲府盆地を囲む甲斐の山々が日一日と緑を濃くしている陽春の候、平成25年度同窓会が盛大に開催されること、心からお慶び申し上げますO合わせて今日の日に至るまでの同窓会役員、当番幹事、事務局の皆様のご苦労に対し感謝を申し上げます。さて私の所属する東電支部ですが、一昨年3月の東日本大震災と福島第一原子力事故以降、発電所廃炉への取り組み、計画停電による混乱、燃料費増大に伴う大幅な電気料金値上げなど、事故発生から現在にいたるまで地域社会の皆様に大変なご迷惑をおかげしております。そうした中で経営は破綻寸前まで悪化し、賠償や廃炉などの責任を全うすることや、徹底的に経営合理化しながら電気を安定的にお届けすることを条件に、固からの資本注入と金融機関からの支援によって事業継続が可能となっています。このため経営陣の約7割を外部から招聴し、以下のような被災者、被災地域への賠償と聖域ない経営の合理化を進めております0・福島の復興へ向けた取り組み強化のため、今年1月1日に「福島復興本社」を福島県に設置し被災者の皆様の立場に沿った補償業務を迅速に行う態勢整備-全社員が恒常業務の一環として、ローテーションを組んで、被災された地元の除染業務や家財整理に従事-1燃料・火力JI電力流通JIお客様」などカンパニー制導入による細分化したコスト管理による合理化-財務基盤強化の方策として従来の年俸カットに追加した更なる削減などを全職員一丸となって実施しています。二百名を超える山梨在住の現役束電職員の懸命な努力を地元山梨の新聞が、「事故を起こした経営責任」と、「安定供給を支える現場の努力」は別次元として評価してくれるなど、最近の状況変化もあり、この一端を同窓の皆様にお伝えすることも電力OBの私の役割と思い遼巡もありましたが、ペンを執りました。皆様のご理解と厳しい叱陀とを合わせていただければと思います。母校、ならびに同窓会のますますの発展と、同窓生の皆様のご健勝を祈念いたしまして東電支部だよりとさせていただきますO甲府工業高等学校同窓会総会2013