ブックタイトル甲府工業高等学校同窓会誌2013

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概要

甲府工業高等学校同窓会誌2013

..e8fte冨・「鮮」甲府工業同窓会副会長馬場泉(C29)晴れ渡る甲斐の山々が新緑に輝く季節を迎え、ここに、平成25年度同窓会が開催されますことを、心よりお祝い申し上げます。平成23年3月11日の東日本大震災、この未曾有の災害は私達に天変地異の脅威と人と人との鮮の大切さ、尊さを教えました。私は、定時制城北分校を昭和29年度卒業以後、修業期間も合わせ58年間建築設計を生業とし、この道一筋に歩んで参りました。建築設計事務所として山梨県内、旧64市町村様より900を超える施設の御下命を賜りました。その大半は、固からの補助金絡みの公共施設で、年度末には困の会計検査院からの直接検査官がみえ現場への立ち入り検査が行われました。緊張しながらもその都度対応が出来ましたのも、我が同窓諸先輩からの細部に亘るご指導が頂けたからだと思います。“技術者となる前に人間となれ"顧みれば、私の仕事の一つ一つは人と人との粋の賜物と思います。また、その施設は人と人と繋ぐ架け橋だと思います。お蔭様で世の中の信頼を得て多くの施設を残すことが出来ました。我が母校と諸先輩方々と御下命下さいました方々、携わり支えて下さいました方々すべての方々に心より感謝申し上げます。弁慶は1000本の太万を奪うと誓いを立てました。私も“技術者となる前に人間となれ"を礎に、当社職員と共に1000を超える物件を目指していこうと思います。80歳余の人生を穏やかに送りながらも、常に脳裏には何時何が起こるか分からない自然災害への恐ろしさと、常に備えおかねばということがあります。己を切瑳琢磨し、決して諦めない姿勢で建築設計に精進し、技術も考え方も精綴になり、いかなる自然災害にも耐えられる施設の構築が叶えられると信じて努力していきます。終わりに、同窓会開催に至るまでの同窓会役員、当番幹事、事務局の皆様のご尽力に対し深謝申し上げますと共に、母校と同窓会の益々の発展と同窓会の皆様の御健勝を心から御祈念申し上げます。甲府工業高等学校同窓会総会2013